※本ブログはTempo「Eat the frog: time management technique」を翻訳したものです。内容に相違がある場合は、原文を優先とします。
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新型コロナウイルスが大流行し、早3年。急速にリモートワーク化も進みました。最近では、フルリモートではなく週の何回かをオフィス勤務と、リモート勤務にするハイブリッドワークという形を採用している組織もたくさん見かけるようになってきたことと思います。しかし実は、各ワークスタイルのメリットとデメリットをよく分かっていないなという人もいるのでは?
そこで今回は、各ワークスタイルのメリットやデメリットを比較しながら、効率的に作業を進めるにあたってのポイントを紹介していきます。
目次
リモートワークのメリットを見てみよう
コロナウイルス流行を機に一気に広がりを見せたリモートワーク(テレワーク)ですが、「周りの人が行っているから…」や、「会社の指示でなんとなくリモートワーク」なんて人も多いのでは?
ということで、改めてリモートワークの良さについて掘り下げて確認してみたいと思います。
企業側(雇用する側) |
ポイント |
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企業イメージが上がる |
多様な働き方やコロナ対策に対する理解があると捉えられイメージ向上につながる。また、就活生はリモートワークができるかで就職先を選別しているケースが近年増加傾向にあり。 |
コスト削減ができる |
オフィス維持費(オフィス使用時に発生する光熱費や、オフィス賃料等)がかからない。 |
色々な人材を確保、活用ができる |
通常フルタイムでの出勤がしにくい人材の雇用・活躍のチャンスが増える。 |
業務効率が向上する |
訪問型営業活動等で生じる移動時間などを作業や、商談に当てることができる。 |
従業員側(働く側) |
ポイント |
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通勤の負担が減る |
通勤の際に生じる無駄な移動時間がない分、ダイレクトに作業をスタートできる。 |
働きやすい環境で働ける |
在宅や、カフェ等自分で働く場所を選べるためストレスを受けにくい環境を選択することができる。 |
生産性の向上が見込める |
作業中の急な打合せや、顧客訪問がないためより一層作業に集中して行うことができる。また、今までの移動時間を稼働時間に多少増やすことも可能。Prodoscoreのリサーチでは、2020 年 3 月以降 (2019 年 3 月と 4 月と比較して) 生産性が47%向上したというデータも。 |
空き時間を自己投資に費やせる |
通勤・退勤時の移動時間が減るためより空き時間を自分に投資できる。 |
育児・介護、家事等と両立が可能 |
個人のライフスタイルに合わせた働き方ができるため、従来より両立を行うことができる。育児・介護を理由に退職や休職を検討していた人にとっての選択肢となる。 |
副業や、複業にチャレンジできる |
※企業側が許可する場合に限る※ いままでチャレンジしたことがない分野等にも積極的にチャレンジすることができ、スキルアップにつながる場合も。 |
リモートワークのデメリットは?
では、逆にリモートワークを行うことによるデメリットはあるのでしょうか?
企業側(雇用する側) |
ポイント |
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勤怠管理が難しい |
タイムカードやICTカードをオフィスで打刻していた場合、リモートではなかなか従業員の勤怠や在席、勤務状況の確認や管理が難しい。 |
作業タスクの管理が難しい |
リアルタイムでのちょっとした進捗共有や、プロジェクトの方向性の確認等が難しく、サイロ化する場合も。 |
セキュリティ管理が難しい |
PCデバイス等の紛失や、盗難、画面を第三者に見らたり、安全性の低いフリーWi-Fiの利用などによる情報漏えい問題が付きまとう。 |
従業員側(働く側) |
ポイント |
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コミュニケーション不足になりがち |
リアルタイムでの確認作業や、顧客との対面でのやり取りがないため孤独感をより一層感じる場合も。 |
時間管理が難しい |
長時間一人での作業が基本となるため、今までのルーティンが崩れ残業をしていたということにつながる場合もあり。 |
サイロを生みやすい |
一人作業が多いため、情報共有・確認作業が疎かになり情報連携が取れないまま無駄に作業を行ってしまう可能性もあり。 |
運動不足になりがち |
出勤・退勤での移動がなく、在宅等の近場で黙々と作業を進めるシーンが多くなるため、自然に運動していた機会が喪失し、運動不足に陥りがち。 |
ハイブリッドワークって知ってる?
ここまでリモートワークのメリットやデメリットについて紹介をしました。では、ここで皆さんに質問。
「ハイブリッドワークってご存知ですか?」
車ではよくハイブリッド車(ガソリンで動くエンジンと、電気で動くモーターの2つの動力が採用された車)なんて聞くと思います。このハイブリッドと考え方は同じで、ハイブリッドワークとは、テレワークと職場への出勤を自由に選べるコンビネーションワークスタイルのことを指します。
企業によっては週のうち火曜日、木曜日はオフィスに出勤、その他は在宅やカフェ、レンタルオフィスなど自分の好きな場所から仕事が可能な場合とあらかじめセットアップされているところがあります。または、週2回オフィスに出勤すればいいだけ!というフレキシブルな対応をしている企業もあるようです。
では、ハイブリッドワークのメリット、デメリットを早速見ていきましょう。
メリット
企業側(雇用する側) |
ポイント |
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従業員エンゲージメントの向上が見込める |
ストレスが軽減された環境で作業を進めることができるため、モチベーション維持したまま作業を継続することができる。 |
多様な働き方の実現が可能 |
自身の予定や、体調などのスケジュールに合わせた働き方も可能に。マンネリ化した働き方をリフレッシュする起爆剤にも。 |
オフィススペースの削減ができる |
少人数規模の場所の確保でまかなうことができ、無駄なコストを浪費しないで済む。 |
従業員側(働く側) |
ポイント |
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能力に合わせて生産性が向上する |
人がいない環境の方が集中できる人、誰かと雑談してエンゲージメントを高めながらの方がパフォーマンスが発揮できる人と個々のやり方で生産性を高めることができる。 |
コミュニケーションの機会が程よくある |
一人作業を行う中でわからなかった部分や、ちょっとした確認を気軽に行える。また、テレワークで発生しがちな孤独感を軽減することも可能。 |
運動不足もそんなに心配ない? |
週に数回職場に出勤することで自然に運動を行うこともできる。 |
デメリット
企業側(雇用する側) |
ポイント |
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環境整備費用がかかる |
在宅・職場と作業場所に合わせた環境整備やセキュリティ管理が必要な場合も。 |
出社組と情報格差が生じる |
出社が向いている・在宅が向いている人の間でうまく情報共有がなされない可能性あり、サイロ化を生むリスクも生じてしまう。 |
社内やチームでのルールを作らないといけない |
どちらかのワークスタイルに偏る場合もあるため、社内ルールを作る必要もある。 |
従業員側(働く側) |
ポイント |
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帰属意識が薄れる可能性も |
在宅勤務が長期化すると、組織や集団の一員という意識から生み出される感覚が鈍り、生産性が低くなってしまうリスクも生まれる。 参考:「Companies like Splunk, Affirm, and Microsoft saw a large spike in productivity in the first couple of months of quarantine, but over time, the loneliness of working at a home office affects productivity and job satisfaction.」By Surprising Working From Home Productivity Statistics (2023) |
様々なワークスタイルをまず知ろう
リモートワークや、ハイブリットワークのメリット・デメリットを紹介してきましたが、様々な働き方をまず理解し、挑戦してみることで作業効率や、生産性をさらに向上させることができます。
一個人ではなかなか職場全体の環境を変えることは難しい…という場合でもチーム内や部署内でまずこういった働き方があるということを周知させることは重要です。どういったメリットやデメリットがあり自分たちのチームや部署、または組織にはどのような働き方が合いそうなのかをしっかり分析しましょう。
また、初めから新しいワークスタイルを取り入れるのではなく、部分的に少しずつ取り入れ、妥協点をみつけるという方法も良いかもしれません。例えば、「会議をオンラインにしてみる」などのことからはじめるだけでも効率性や生産性を十分に向上させることができるでしょう。
柔軟な対応ができる組織になろう
今日では、就職先や転職先を見つける上で「リモートワーク環境が整備されているか」・「職場出勤はどれくらいあるのか」を条件としている方も多くいます。実際に、INNOOVで働いているわたしや、インターン生の中にもリモートワークができるかどうかを条件にしている人もいるほどリモートワークはメジャーになりました。また、マイナビニュースで行ったリモートワーカーを対象にしたアンケート調査によると、83.6%もの人がリモートワークに満足しているという結果であることが分かっています。
ここまでリモートワークを中心にメリットやデメリットを再確認してきましたが、アンケート調査でもわかる通り、大多数の人はリモートワークに満足しているとのこと。しかしやっぱり中には、社内コミュニケーションの取り方や、孤独感、勤怠管理などの信ぴょう性に疑問を持つ方も一定数います…このようなデメリットを払拭する方法はないものなのか…と思われる方も多いかと思います。
「そのデメリットをブレイクする方法実はあるんです。」それが弊社でプッシュしているAtlassian製品を主とした、業務改善プロセス。弊社では、グローバルで認められた業務改善ツールを駆使したコンサルティング・製品導入サポートを行い、業務・作業の見える化、パフォーマンスの最適化を全力サポートします。
ぜひサイロ化なく、孤独感の少ないコミュニケーションもばっちりとれる組織作業環境づくりを行いたいという方はINNOOVへご相談ください。また各種サービスの詳細はこちら、「いや!まずは製品の詳細を知りたい」という方はこちらより製品情報をご確認いただけます。
質問等がありましたら、右下のチャットボタンよりお問い合わせください。
沖縄でワーケーションをしていたとき、「リモートで働きたいものの、できない環境にいる」という相談やお話をたくさん聞きました。私の中ではリモートが当たり前になっていたので、こんなにもリモートワークをしたい人がたくさんいたのかと驚きの連続です。リモートをするために転職を考えているという方も、ちらほらいました。