僕のITのイメージの変化
こんにちは!Cloud Engineer のGenです。
今僕がやっているお仕事として、アトラシアン製品の導入支援や技術サポート、製品紹介やデモ、クライアントへのソリューションの提案、イベントでの登壇など様々なことを行っています。
仕事内容的には、一般的に「セールスエンジニア」と呼ばれるものですね。
しかし実は、もともとIT業界を目指していたわけではありませんでした。ITというものに対しても正直あまり良いイメージをもっていませんでした。
そんな僕は、今やJira大好きアトラシアン系男子としてIT業界に携わらせていただいています。
今回は、僕自身のITのイメージの変化についてお話していきたいと思います。
目次 / ラインナップ
- もともと「IT」に対するイメージはどんなものだったか?
- アトラシアンとの出会いと変化
- 今の私が考えるIT
- IT業界に携わりたいと考えている皆さんへ
もともと「IT」に対するイメージはどんなものだったか?
僕はもともとITに対してどんなイメージを持っていたのかなぁと振り返ってみると、ITというより「理系」でくくってしまっていましたね。黙々と部屋にこもって作業をしていて、すごく地味なイメージを持っていました。
いつからだろうか。
たぶん高校生の時の大学見学かなぁ。
高校生の時は理系に進んでいて、大学見学で理系の大学を見に行きました。そこでは一人で黙々と何かを作ったりしていて他の人とあまり話さないような印象がありました。校内では学生が静かでおとなしい雰囲気で過ごしているのをみて「なんか違うな」と思ってしまいました。もっと活動的な生活を過ごしたいと考えて高校三年生で大学進学を文系に切り替えました。(結局浪人することになりましたが…)
高校の時は野球漬けで、全くといっていいほど進路を考えていませんでした。大学でやりたいことを見つけるつもりでいたからです。しかし、IT分野に関わるということは視野にありませんでした。
とにかくITはつかみどころがなく、なんとなく地味なイメージを持っていたように思います。
アトラシアンとの出会いと変化
大学時代ではコンサルティングや業務改善に関心を持ち、インターンとしてプロセス改善コンサルティングのアシスタントを務め、カンバンボードのコーディネーションやワークフローマップの作成、ワークショップ運営サポートなど行いつつ、弊社の事業コンセプト・サービス内容についての企画ディスカッションを行っていました。ここでのインターンがIT業界に関わり始めたきっかけでした。
大学卒業後、インターンからそのまま現在の会社(INNOOV)立ち上げの活動に入り、事業企画を本格的に開始しました。事業コンセプト・サービス内容についての企画では、「カイゼン」だと抽象度があまりに高く、具体的なソリューション内容や説明に苦戦していました。かなり模索していました。
そんな中、昨年の春に「アトラシアン」に出会います。最初は、どういうツールなのかいまいちピンと来ていませんでしたが、パートナーになるべくベンダー資格(ACP)の取得を目指して学習を始めます。
教材も基本的にすべて英語で、読んでも何を言っているのかさっぱりわからず。訳しては用語の意味を調べてはと、正直かなりきつかったです。久しぶりに本気で英語で勉強した気がします。
学習した内容は、Jiraの基本構造や概念、ビジネス要件に基づいたJiraの設定やトラブルシューティングについてでした。そして学んだことは製品知識だけではなく、開発プロセスやITSM、プロジェクトマネージメントなど、様々な概念を知るきっかけになりました。そして、2か月で2つの資格を取得することができました!
これまでは、英語はそこそこできたものの、大学で学んだことは国際教養で広く浅くという感じで、専門性があまり強くありませんでした。専攻としては「コミュニケーション論」でこれもまた抽象度が高くて、具体的にそれで何かができるというわけではありませんでした。就活の時は、「社会をよりよくしたい」「働きやすい職場に変えていきたい」とアピールしていましたが漠然としていて、なぜそうしたいのかもうまく説明できませんでした。語学に関しては多少できていても、社会で即戦力になるスキルはなく自信がありませんでした。
こうして今ACPを取得したことで、Jiraのエキスパートとしての自信になりました。もちろんACPを取得しても学ぶべきことはまだまだたくさんありますが、ACPをきっかけに「学ぶべきことがまだまだたくさんある」ということを実感し、「今の時代で何を学ぶべきか」「会社はどんな課題を抱えているのか」が明確になってきました。ますます学習に対するモチベーションが上がり、もっともっと自分の市場価値を高めたいと強く思うようになりました。
そして弊社のサービスについても、Jiraをはじめとしたアトラシアン製品の提供・活用方法の提案が具体的な改善コンサルティングのソリューションの一つになりました。
アトラシアンとの出会いでINNOOV、そして自身の変化につながりました。
今の私が考えるIT
この会社の立ち上げの活動やアトラシアンとの出会いを通して、ITに対するイメージは変わりました。
まずアトラシアンについては、Tシャツを着て働いている姿を見て驚きました(笑)そしてITに対する地味なイメージが吹っ飛ぶくらいアトラシアンの社員が爽やかで、シンプルで、カジュアルで、「人」や「チーム」を最も大切にしていました。
チームでのコミュニケーションやディスカッションをじっくり行っている光景を見て、高校の時に抱いたITのイメージはなくなっていました。問い合わせでも、素早く対応して問題の解決に導いてくれるヘルプデスクがかっこよくて。
どんどん課題の解決やアイデアの実現に向かって進んでいくアトラシアンは、僕の中でIT企業としてのロールモデルの一つになっています。
今の私が考えるITは、「社会や生活をよりよくする手段」であり、実に様々な形で人々と共に存在していくものです。ITは「Information Technology:情報技術」という意味です。つまり、情報伝達を必要とする人々のコミュニケーションやコラボレーションと深く結びついています。
人々のコミュニケーションに携わり、会社・職場をより良い環境にしたい。
社員がワクワクして働ける職場を少しでも増やせることに貢献できるような仕事をしたい。
そんな漠然としていた僕の思いは、「今の答え」としてアトラシアン製品の導入支援・コンサルティングにいきつき、活動の原動力となっています。
IT業界に携わりたいと考えている皆さんへ
ITは、もはや一部の人たちだけが関わるような「遠い存在」ではありません。アパレルや食品業界などの一見関係なさそうな所でも、ITとは切り離せない時代になりました。皆さんの身の回りでも、見えないところでITに支えられています。
そして近年は「プログラミング」の学習がトレンドになっていますが、それは作る手段にすぎません。IT業界ではプログラミングができないといけないというわけではないのです。職種にもよりますし、もちろんできた方が良いですが、それよりも共通して大事なことがあります。
それは、誰が何を必要としているのかを理解する「傾聴力」や「情報整理力」、そしてどんな課題があるのか、どうすればその課題を解決できるのかという「問題解決力」です。これらのようなものが「デザイン」と表現されます。
さらに、マネージャーなどのポジションによってはステークホルダー(社内外の関係者など)を束ねる「調整力」やメンバーを計画通りに実行させる「業務推進力」などの能力も求められます。
プログラミングは作る(作りたい)ものが決まっているうえで用いる能力で、「魔法」ではありません。何を作りたいかが分からないとどうしようもないのです。何かアプリを作っても誰かに必要とされなければ価値はないのです。ITは人々と共存するものだからこそ、「人」に関わらせなければならないのです。
これが、弊社でのクラウドスペシャリストプログラムで書かれている「プログラミングだけがITじゃない」というメッセージの意味です。
もしIT業界に携わりたいと考えているのであれば、プログラミングができないからとかで簡単にあきらめることはありません。他の業界でも必要な「課題解決力」や「情報整理」の力を身に着けることから始めましょう。
さいごに
そういえばなんで高校は理系だったんだろうと思い返してみれば、小学校の卒業式で一人ひとり将来の夢を壇上で宣言する機会があったのですが、その時僕は「エンジニアになります!」って宣言してました(笑)
当時はアトムが大好きでロボットを作るエンジニアになるっていう夢を持ってたんですが、今こういった形でエンジニアの道を進んでいるとは思いもしませんでした。
何が起こるか分からないですね。
今日はこんなかんじで!
それでは!