いろいろある!大規模アジャイルフレームワーク
こんにちは!
Cloud EngineerのGenです。
今回は、組織全体でアジャイルを実践していく上でのフレームワークや実践をざっくりとご紹介したいと思います!
SAFe
SAFeとは、組織運営からビジネスサイド、そして開発チームまでそれぞれの層を統合させた実践的なフレームワークです。近年海外の大企業では導入が進んでおり、今後日本でも普及してくると思われます。
Spotify
あの、音楽ストリーミングサービスの「Spotify」です。
実は、独特な組織体制で製品開発がされています。独自の組織体制であることから「Spotify」がフレームワークとして呼ばれています。
分隊(Squads)、部隊(Tribe)、支部(Chapter)、ギルド(Guild)、というそれぞれの役割を持った構成組織で成り立っており、チームの自己組織化と組織内でのコラボレーション両方を追求することができるマトリクス型のような組織であるとされています。
大規模アジャイルフレームワークとしてご紹介しましたが、実際はアジャイルフレームワークではありません。これはSpotifyの文化であり、その実践をしているにすぎないです。TDD(テスト駆動開発)やカンバンでのWIP制限、レトロスペクティブなどのアジャイル実践は必ずしもやってるわけではないそうですよ。 まぁこれは一つの組織体制の例くらいでとらえたほうがよさそうですね。
LeSS
LeSS (Large-Scale Scrum)は、大規模なスクラムを行うためのフレームワークです。
大規模とはいえ、スクラムであることには変わりありません。製品、プロダクトバックログは一つ。プロダクトオーナーも一人です。(スクラムマスターは複数可)スプリントの期間は固定・一定で、全てのチームは同時に進みます。
2~8チームで使うもの(LeSS)と、8チーム以上の規模で用いられるフレームワーク(LeSS Huge)の2種類があります。
LeSSは、原則(Principles)を核として、最小限のルール(Rules, Frameworks)があり、ルールを実践するためのガイド(Guides)、そして様々な状況において実験(Experiments)をします。
10の原則があります。
Scrum@Scale
スクラムが大規模にスケールしても、複数のスクラムチームがうまく連動できるようにする仕掛け・体制です。
例えば、
- デイリースクラム(スタンドアップミーティング)をスケールして、スクラムチーム間での情報共有として「スクラムオブスクラム(SoS)」を行い、そこにスクラムオブスクラムマスター(SoSM)を配置
- 各スクラムチームでのプロダクトオーナーの上にチーフプロダクトオーナー、さらにその上にチーフチーフプロダクトオーナを配置し、組織としてのプロダクト価値を最大化する
- 組織内でのスクラムチームの品質をつかさどる「エグゼクティブアクションチーム(EAT)」 がチームで解決できない障害(予算・スコープなど)を除去する
DAD
DADとは,様々なアジャイルの実践から編み出された複数のアジャイルフレームワークを組み合わせたものです。
さて、いかがでしたでしょうか?
アジャイルを組織的に行うようにためのフレームワーク、なかなか難しいですね。。かなり広範囲に及ぶフレームワークであり、抽象的なことから具体的なケースに落とし込むことがなかなかできないかと思います。結局は実験と改善を繰り返して、自分たちの正解を見つけていかなくてはならないのです。
今日はこんな感じで!
それでは!