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JIRAの導入支援において気づいた大切なこと

こんにちは!

Cloud EngineerのGenです。

現在弊社は、業務改善コンサルティングおよびAtlassian製品の導入支援をするクラウドインテグレーション(CI)ベンダーとして活動しています。

そこで今回は、実際にJiraの導入をしている中で気づいたことを書いていきたいと思います!

導入支援での気づき

従来のシステムから置き換えれば良いと言うわけではない

ただでさえ新しいツールを導入するので従来の申請書や入力項目などをJiraのチケットに置き換えるだけであれば、見づらい・使いづらいなどと、むしろ手間に感じてしまう可能性があります。一度全体のワークフローを俯瞰し、作業フローには誰が関わり、どんなロールがあり、それぞれのロールにおいてどのような情報が必要かを把握する必要があると思います。導入に際して必要なくなる過程が出てくる可能性があるので、なかなか難しいですが一度従来のやり方(作業フロー)から離れることも必要です。

タスクをチケット(課題)として作成する訓練が別で必要

最初の難関は、「チケットを作成すること」自体にあるように思います。今までタスクを言語化していなかったと言うこともあるでしょう。タスクの言語化の習慣がなければそもそも製品が活用されません。現状のタスクを洗い出すことから始める必要があったりします。また、タスクの名前の表現方法が書く人によってバラバラだと他の人が見ても分かりません。それではチーム内でタスクの共有ができないのです。名前の書き方にある程度のルールを設けることでタスク名の統制をしましょう。

そして、タスクの位置付けや粒度を統一することも重要です。書き出したそのタスクは、果たして作業でしょうか?もしかしたらカテゴリーを書いてしまっている可能性もあります。また、タスクが大きすぎると1ヶ月、2ヶ月経っても残ってしまう可能性があります。そのようなタスクはエピックレベルになっているかもしれません。タスクチケットは一週間以内で完了にできる大きさにしましょう。

JQLを使いこなせ

JQLはデータを自由自在に操れる強力な検索方法であり、JIRAの強みです。活用しないともったいないです!プロジェクト・組織を横断したデータを取ることができるので、品質管理や経営管理などといった高度な活用ができます。データの取り方によって今まで見えてなかった課題が見えてくるかもしれません。また、データの可視化はモチベーションの向上にもつながります。

エピック・ストーリーの理解と定着の必要性

タスクの階層として、エピック→ストーリー→タスク→サブタスクの4階層と言うように考えてしまう可能性がありますが、実際は異なります。Jiraでのタスク階層としては、エピック→ストーリー/タスク→サブタスクというような位置付けです。ボードの種類によっては、ストーリー/タスク→サブタスクの2階層として表示されます。

特にストーリーはタスクより粒度の高いものというように捉われるかもしれませんが、実際は「実現したいユーザー視点での機能・体験」であり、同階層にあたります。ストーリーに対してタスクを作成し、ストーリーの実現に近づけていくというような使われ方をします。

前回の記事でお話しましたが、ストーリーはチームでのディスカッションの起爆剤であり自己組織化を促すアジャイルの素なのです。アジャイルの思想に基づいて設計されているJiraを最大限にパフォーマンスを引き出すにはエピックやストーリーなどの概念を理解・定着させていく必要があると思います。

 

今回は、Jira Softwareの導入支援の中で気づいたことを書いてみました。
ツールは導入だけでなく、運用ができるようにすることが非常に重要です。
弊社では導入支援や運用統制、トレーニングを提供しております。

どうぞお気軽にご相談ください!

 

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それでは!