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LEGO® serious play®は組織のための思考技術

作成者: Yoshiya Takabayashi|2020/12/27 0:44:20

LEGO® serious play®の認定ファシリテーターのトレーニングを受講

12月17日から20日にかけて、LEGO® serious play®の認定ファシリテーターのトレーニングを受講いたしました。現在、このトレーニングは非常に人気のあるトレーニングで私は1年以上待って受講ができました。*たまたま参加者のキャンセルが発生したことで運よく受講ができました。

LEGO® serious play®(LSP)とはなにか

そもそもLEGO® serious play®とは何かと言うと、LEGO社が企業経営や戦略創りのために生み出したアプローチです。企業の戦略設計のほかに、チームで様々なことを思考するためのファシリテーションでもあります。

実際に手を動かすことで積極的に議論に参加し、作成した作品を中心にディスカッションが進みます。(コンストラクショニズム 作りながら話す)

一般的にはAS-ISからのTO-BEを設定してオブジェクトやタスクを管理することに注目しますが、そのタスク等を進めていくための判断基準が適切でないとタスク処理の品質が安定しないためリニアにTO-BEに向かっていけません。しかし、目的達成のためには個人個人の判断基準を共有したりアップデートしないと活動の品質が上がありません。

LSPでは、単純なTO-BEの目標・目的設定だけでなく、その向かっていく方法(各局面での判断基準)についても考えます。
LSPのワークショップでは、活動品質を上げるためのシンプルな基準を個人別に可視化することで気づきを得ることができ、またその気づきで基準を変更することができます。実際私もトレーニングワークショップで、あるシチュエーションにおける判断基準がLSPのディスカッションを通じて大きく変わる体験をしました。

LSPを知る前は、TO-BEを設計することを終始していたのですが、LSPはその道のりにおける判断の拠り所についてもディスカッションできることが他のワークショップとは大きく違うアプローチでありメソッドだと思います。

個人に気づきを与え、実際にその活動に関与することをイメージできないと意味がない

私が行ったLSPのトレーニングはワークショップを理解するためのトレーニングでしたが、そのトレーニングでも自分なりの気づきがありました。

LSPのトレーニングの後、具体的に何を進める必要があるのかということについて考え行動を起こすことを意識しています。その時の判断基準は何かということについても考えるようになりました。

しかし、思考の習慣を変えることは大変です。今まで自分の考えが正しいと思っているならば、なおさら変化・定着するには時間がかかります。

 

The backwards brain bicycle: un-doing understanding

https://ed.ted.com/best_of_web/bf2mRAfC

backwards brain bicycleは操作が逆になった自転車を乗りこなすことと、その習慣の定着についての話がされています。

一般的には大人と子供では、大人の方が新習慣の定着には時間がかかります。新しい習慣を定着させるには、その活動が正しい方向に向かっているという活動に対しての信頼等も必要です。

LSPでは、こういった変化を必要とする活動における信頼や判断基準について、チームと共有することができます。

2021年1月以降でLSPテストワークショップを実施予定

私は2021年の前半でLSPのテストワークショップを実施する準備を進めています。LSPを開催するには実際に利用するLEGOの部材等をEU地域から購入する必要があります。(日本のLEGOサイトではLSPのキットは販売していません)10名までのワークショップのキットを購入すると平行輸入で16万円くらいかかります。
1月上旬にはこのキットを調達する予定です。

INNOOVでは、1月以降でこのテストワークショップにご協力いただける企業を募集したいと考えています。

まずは3社程度のテスト(基本無償:遠方は交通費のみ)を行いたいと考えています。

私自身別の手法でワークショップを数年行っていますのでワークショップを回すこと自体は問題無いと思っていますが、各ワークショップの目的別にどのようなメニューが必要なのか等、場数を踏みながら考えていきたいと思います。

 

募集内容

募集対象:官公庁・企業・大学・大学サークル・高校/中学の部活等様々
1チーム:6名-10名
開催場所:応募企業の広めの会議室(20名くらい入るとベスト)
テーマ:チームの未来・組織のビジョン・組織活動における判断基準の可視化等(内容についてご相談ください。様々なテーマで対応が可能です。)

 

LSPについて興味がある・ワークショップを試してみたいという方は、以下のお問い合わせフォームの「その他のお問い合わせ」よりご連絡ください。

宜しくお願い致します。