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改札がない?ゾーン制?ベルリンで公共交通を使う【INNOOV海外部】

みなさんは、通勤や通学時にどんな公共交通機関を使いますか?

もしかすると、リモートワークで自転車や公共交通機関の利用が減ったという方が多いかもしれません。

わたしは、よく路面電車を使用してカフェへ行ったり、買い物に出かけます。またこの夏ドイツでは、サマーキャンペーンが行われた影響もあり旅行やお出かけに公共交通機関を利用した人が例年同月の数倍以上いたようです(現在は終了済)。ちなみに私もそのうちの1人で近場のドイツの都市をいくつか一人電車旅しました♪ここに掲載している写真もその時に撮影したものです!

そんなドイツですが、実は日本でよく見かける〇〇や、〇〇がありません。また、公共交通機関の乗り方やルールも日本と少し違う部分も。そこで今回はそんなドイツの公共交通機関のいろいろについてご紹介します。そして、INNOOV海外メンバーのがっきーさんや、ジョセくんのいる別の都市のあれこれもサラッと紹介しちゃいます!

目次

  1. 日常的に使用するドイツの公共交通機関は?

  2. 改札がない?無賃乗車がたくさん?

  3. INNOOV海外メンバーに聞く国別公共交通機関のいろいろ

 

 

日常的に使用するドイツの公共交通機関は?

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日常生活でよく使用するのは?

通勤や通学、友人との外出や旅行などのレジャーにおいて使用する公共交通機関は私たちの身近なライフラインの一つです。特に東京近郊に住んでいる方は、自家用車よりも電車や地下鉄、バスの利用が多いという方が多いのではないでしょうか?ベルリンでも公共交通機関を利用する場面は多く、私も買い物や旅行時等に公共交通機関を使用しています。

尚、ベルリンの主な公共交通機関は下記の4種類です。

  • 地下鉄 (die U-Bahn)

  • トラム/路面電車 (die straßenbahn)

  • 電車 (die S-Bahn)

  • バス (der Bus)

このほかに、ドイツ国鉄 (Deutsche Bahn) である中長距離電車 (RE/RB) や、日本で言う新幹線のような高速鉄道 (ICE)、国をまたぐ国際電車があります。

ベルリン(ドイツ)を始めヨーロッパ諸国の大半はゾーン制

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ベルリンを始めドイツや他のヨーロッパ諸国は、日本のような運賃のシステムではなく、ゾーン制 (A~C) を利用しています。()

街の中心部から郊外に向けてABCとエリア分けされており、利用運賃が異なります。どこからゾーンが変わるのか大体の地図を把握する必要はありますが、日本のように駅名と運賃を検索することは不要でシステム的にはよりシンプルという印象です。

また、目的地まで数回乗り換えがあったとしてもチケットの再購入をする必要はありません。そしてドイツっぽいなと思ったのは、毎週金曜の夜から日曜の夜まで終電がなくなるという部分。みんな飲みに行くからなのかここベルリンには終電がなくなります♪(地下鉄は同じ路線がバス代用になったりはしますが)そのため、終電を気にして飲む人はいません笑

ちなみに東西に分けられ統治されていたベルリンですが、東ベルリンには路面電車が多く、西ベルリンにはメトロが多いのも面白い特徴かもしれません♪

切符はいまだに紙が主流?

学生や職業訓練を受けている人等は自身のIDに紐づけたチケットを購入したり、1年間サブスクを行っている人はICカードを持っていますが、ベルリンをはじめドイツではICカードよりも紙ベースのチケットがまだまだメジャーです。

私は買い直したり、紙のチケットだと管理が大変と感じたのでサブスクを申し込み今はICカードを利用していますが、紙ベースのチケットだと印字が薄かったり、汚れたり折れたり大変でした…また定期的にチケットの確認をされるため現地の人の多くは、携帯のクリアケースにマンスリーパスと自分のIDをセットしています。

観光にはこれ!

私はベルリン在住なので使用経験はありませんが、ヨーロッパ諸国では観光客のために○○パスというお得なチケットを用意していることが多いです。ベルリンでは、Berlin WelcomeCardという名前で販売されており、公共交通機関のチケットや美術館や博物館の入場割引が受けられます。ちなみに私は北欧旅行の際や他のヨーロッパ諸国を旅行する際には必ずこの手のパスをチェックして購入が安く済むのか、非購入がいいのか検討しています。

 

 

改札がない? 無賃乗車がたくさん?急に降ろされる?

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改札がないってどういうこと?

ドイツの駅や路面電車の中にはチケットを有効化するための「打刻機」はありますが、日本のような「改札」はありません。そう、日本では、乗る時も降りるときも通過する改札がこちらにはありません。日本にも無人駅と呼ばれる改札や駅員がない駅があると思いますが、ドイツはそれが普通です。

そのためにあるのは打刻機と券売機のみで、日本でよく見る改札や、常に駐在している駅員さんは基本的にはいません。(もちろん、主要駅や中央駅等の国際線等には、発車確認をする駅員さんや、サービスセンターはありますので、どこに行っても完全無人!というわけではありません。)

そのため、切符は自分で券売機で購入し、自分で打刻専用機で打刻する必要があります。

ここで重要なのは「チケットの有効化」を適切に行うことです。無人をいいことにチケットを購入しなかったり、打刻し忘れや、適切な打刻処理をしていなかった場合「無賃乗車」とみなされ、罰金刑の対象になります。また、よくいるのが、チケットを購入したから電車に乗れると勘違いしている方が多いということです。気をつけてください!!打刻をしないと無賃乗車と同じ扱いになってしまいます!!!!

 

無賃乗車はこうやって成敗する!

有効な乗車券を購入して、打刻をしっかりして初めて乗れるドイツの公共交通機関ですが、やっぱり自分は見つからないだろうと思うのか、たくさんいるのが「無賃乗車」です。そんな無賃乗車犯を取り締まるのが、ランダムに出没する私服取締官たち (ticket controllers) です。

私服の下のカードリーダーや身分証明書を隠した上で一般客に紛れて乗車、乗車後ドアが完全にしまったタイミングで「チェックするのでチケットを出してください」と言いチェックしだすのが彼らの基本的なテクニックです。たまに「取り締まりしてます」と言わんばかりに会社のベストを着たまま乗車し、取り締まりを始める取締官たちもいますが、基本的には覆面が多い印象です。そして、ムキムキでイカツイ!感じの方が多い印象…(とっても個人的)

彼らは問答無用で、有効なチケットを持っていない人を次の駅で降ろしていきます。そしてポイントはこの取締りが行われると必ず一人は捕まるってこと…(チケット買えよ…っていつも思います。)

 

 

1回券

3€ (約8,800円)

24時間券

8.8€ (約8,800円)

月間券

86€ (約8,800円)

切符未購入者(有効化していない人を含む)

60€ (約8,800円)

有効な切符の未携帯者

7€(約1,030円)

何がともあれ捕まったら逃げられません。「うっかりして…」なんて言い訳は一切無視ですぐにIDのスキャンと罰金徴収(後日精算インボイス発行の場合も有)。そのため、ここにきて何度も言い争いをしているところであったり、警察介入している現場を目撃したことがあるほど、結構日常茶飯な光景です。特にチケットを月間購入している人が購入し直す月末や月初に取締りが多いイメージですが、本当に神出鬼没で1日に同じ人に3回出会ったりすることも稀にあります。(気まずかったなぁ…)そして1日で2回捕まる人も稀にいるようです (苦笑) ちなみに罰金は1回ごとなので、2度捕まれば€120になるという…(チケット買えよ…2回目w)

人件費がすごそう

ここで個人的に思うのは、年間で相当数いる無賃乗車犯を日本のような改札で取り締まったらいいのでは?ということです。莫大なお金が必要となりますが、一度多額を投資して改札を作ってしまった方が楽なような気がするんです。ただベルリンは治安があまり良くない面もあり、ホームレス、泥酔者、ドラッグ中毒者が至る所にいます。落書きや、喧嘩、デモも日常的に起こるのでメンテナンス費を考えると改札を作るよりもリスクが大きいのかもしれません…

とはいっても隣国は改札を導入している国もたくさんあるのでもしかしたら将来は改札が作られるかも!

困ったエピソード①

公共交通機関を利用するにあたりよくあるトラブルのひとつに「乗りたい電車の遅延やキャンセル」があると思います。ドイツは隣国後比べても比較的に時間通りに電車が発着する(らしい)のですが、やっぱり電車の遅延やキャンセルはあります。その中でも1番困るのがアナウンスなしの急なキャンセル。いきなり時間案内の電光掲示板から来るはずであった電車の情報が消えることがあるんです。私はこのキャンセルのおかげで、危うくフライトを逃すところだったこともあります。(時間に余裕を持っていて無事に乗れましたが危なかったです…)

または、途中まで順調だったのにいきなり降車させられるタイプのキャンセルもあります。これは特に長距離を移動する電車に多く、友人はポーランドへ日帰り旅行をした際に、突然止まる予定ではなかった駅で降ろされ、2時間待ちぼうけを食らい、激混みの各駅電車でベルリンに戻る羽目になったそうです…。

困ったエピソード②

また、ベルリンは冬の期間が寒い+暗いということもあってか夏に一斉に工事をしだす傾向があります。日本だと夜中に数時間かけて工事を終わらせるかと思いますが、ベルリンはその区間を通行止めにして日中ずっとゆっくり工事をしていくスタイルなのでいったい長期間何の工事してるの?状態な場面がよくあります。そして工事期間は振り替え輸送バスや迂回ルートを利用ないといけないためその情報を見つけるのも意外と面倒…。停留所やGoogle Mapに正しい情報が反映されるまで時間がかかったり、いきなり何の予告もなしに代わっていることもあり、待っていても全くバスが来ないなんてことは普通に起こります。なので、旅行者や出張者、ドイツ語が読めない人は現地に住む人よりも苦労するかもしれません…

 

 

INNOOV海外メンバーに聞く国別公共交通機関のいろいろ

と、ここまでベルリンの様子をご紹介してきましたが、INNOOVはとってもグローバル。オランダに住むがっきーさんと、インドに住むジョセくんに現地での公共交通機関のいろいろをインタビューしてみました。おまけで私が前に住んでいたハンガリーの様子も少し混ぜました♪

オランダは?

チューリップと風車、水路のイメージなオランダですが、現地の公共交通機関はどんなものがあるのでしょうか?アムステルダム在住のがっきーさんに聞いてみました。

アムステルダムには、路面電車・メトロ・バス・電車(NS/特急/国際線)があるとのこと。実際に私も旅行した際にThalysにのりました‼新幹線のような感じで快適だった印象があります。あとは、アムステルダム駅の裏から川?の対岸行の無料フェリーがあったはず。(私はこれで観光気分を存分に味わったので笑)

利用方法はOV chipkaart というICカード(銀行口座から自動チャージ)や、無記名のICカード、オンラインチケット、紙ベースのチケットもあるようです。※券売機もあり:ただし割高(1時間 or 1日単位)

また、記名ICカードを使って子供は子供料金で乗る(シニアも同様)というのが主流のようです。なるほど…自転車は電車の場合は追加料金がプラス、路面電車は載せられないとの事でした。アムステルダムも結構自転車多いのにここはドイツと違うなと少しびっくりしました。

とはいっても、さすがオンライン大国。改札がしっかりあってしっかり機能している!!!路面電車でさえ乗車降車の際にICカードをピッとできる改札のような機能がしっかり整備されていました。便利かつスマートだったなと旅行者である私も思いました…。ただ、現地民じゃないからなのか、もっと路線があればいいのに!と不便さを感じた私。がっきーさんに使用感を聞いてみましたが、彼女はそんなに不便さを感じることはないようなので、使い方や場所によるのかも。

最後に、困ったエピソード。

がっきーさん曰く、時々改札が機能していない(開きっぱなし)場合があり、普通に出ると自動的に罰金を取られるので、一応毎回証拠写真を取って到着駅でどうにかしないといけないとのこと。まあ、改札横の扉が空いている場合そこから出ればOKのようですが、これは知らないとパニックになりそう。全く生きる力が養われる世の中ですね笑

あと話を聞いていてこれ、私も確かに!と思ったのは、停車位置が決まっていないから、並べない。ということ。大体もう感覚で扉の位置がわかるんですけど、座りたいときは争奪戦を栗比呂けないといけないという不便さ…わかるぅぅ

ブダペストは?

※私がいたころの数年前のお話なので、もしかしたらアップデートしたところがあるかもしれませんがご了承ください※

まずブダペストにはヨーロッパ大陸で一番古いとされている1号線や、冷戦時代ソ連が建設した2号線と3号線があります。特にこの2/3号線は、核戦争時のシェルターにもなるような設計にしたためか、結構な地下にプラットフォームが建設されています。また、未だにソ連製の電車を使用しており、「古い」の言葉に尽きる地下鉄が走っています。いつの時代に書かれたのか、たくさんの落書きがロシア語やハンガリー語等で埋め尽くされていたり、閉まるドアが以上に「バチーーーーンッ」と強力だったりします。これ、挟まったら痣に必ずなるだろうっていつも思ってました…駆け込み乗車は絶対にお勧めしません。その他ブダペストには、電車(国際/中長距離)、路面電車、バスもあります。

そんなブダペストですが、こちらにも改札はありません。でも、ベルリンとは違い地下鉄の駅にチケット確認おじさんが立っている手動改札があります。来た当初は、なんのおじさんなのかわからず、ハンガリー語もわからなかったので無視してしまい怒られたことがあります… また、交代のタイミングやトイレのタイミング?でたまにいない時があるんですが、その時の無賃乗車犯の俊敏さ…びっくりしたことがあります笑

尚、地下鉄以外の公共交通機関にはベルリン同様打刻機しか基本的にありません。

インドは?

全く私にとっては未開の地であるインドの公共交通機関。今回はジョセくんが住む南インドのタミル・ナード州の様子をアンケートしました。

まずジョセ君が住んでいるエリアには、州立/民営バス・電車・メトロ(州都のみ)があるようで、切符は紙ベースとオンラインベースとどちらもあるようです(主流は紙ベース)。また、子供用やシニア用等の種類があり、大型の荷物は追加料金で載せられるとのこと。

そして私が個人的に気になっている「改札の有無」ですが、答えは「メトロの駅にのみ改札あり」でした。改札がない公共交通機関についてはドイツ同様、取締官がチェックしていくスタイルみたいです。ドイツはマッチョなお兄さんが多いけど、インドはどうなんだろう…笑。

っと、アンケートをとってみての私の感想は、システムがドイツとちょっと似ているかもということ。ドイツも主流は紙ベースのチケットが多いし、追加料金で自転車などの大型荷物が載せられる。そして、無賃乗車犯取締官もいる。なるほどなるほど…。

ちなみに今までで出会ったトラブルや使用感についてきいてみたところ、通常は不便さを感じないが、1度ほかの大学へ用事のため出かけた際に、途中の乗換え駅でバスが全く来ず、長時間しかも深夜で途方に暮れたことがあるようです…幸いにもタクシーを見つけて事なきを得たようです。(いやぁ、深夜のバス停で長時間の足止めはきつい…本当にお疲れさまでしたジョセ君…)

 

 

まとめ

今回はベルリンをはじめとした海外の公共交通機関のいろいろについて紹介しました。日本にいると普通と思っているポイントも海外と比較すると違いや似たポイントが見えることもあると思います。また、海外では日本の公共交通機関は時間通りにいつもくる、新幹線は年間で1秒弱しか遅れないことで有名なようです。(参考:

たしかに、数分遅れただけで重大インシデント!!!!!!!!!という感じでアナウンスが流れ、駅員さんは遅延証明書を配り…なんてやっているのは日本だけかもしれません。ドイツはアナウンスがあることはめったになく、電光掲示板にしれっと遅れるよ!と書いてあるくらいです…。

また、今回簡単に紹介した公共交通機関乗り放題付きのお得観光チケットをヨーロッパ諸国では販売していることが多く、公共交通機関と美術館や博物館などのアミューズメント施設への入場割引や特典を受けることができるので、ぜひヨーロッパを観光の際はチェックしてみることをお勧めします♪

 

次回記事についてリクエスト等がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。