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ナレーションは合成音声にお任せ!マニュアルを動画化して分かりやすくしよう!

「マニュアル読むの大変だなぁ、しかもここ画像じゃ分かりづらい……」
「マニュアルを動画化したいけど、ナレーションをつけるのが少し面倒……」
「新しい人が入る度に口頭で同じ説明をするのって疲れる……」
このような悩みが、きっとあなたの企業にもあるはずです。

実際、INNOOVでもこのような悩みがあり、何か良い方法は無いかと考え続けていたそうです。
例えばソフトのトレーニングを行う際、オンラインでZoomを繋げてライブで説明をするのですが、トレーニングを行える人が限られる、所謂「属人化」が起きてしまいます……。
属人化が起きてしまうと、その人が体調を崩す等で口頭説明が難しい状態になった場合に、トレーニングが行えなくなってしまいます。

video training1
また、口頭での説明では情報の再現性が低くなります。
説明する人の言葉選びでニュアンスが変わってしまったり、質問の量等でトレーニング時間内に終わらなかったりしてしまうのです。

そこで、トレーニングを録画していつでもトレーニングが受けられるような形にする案が出ました。

しかし、SaaS製品は常にバージョンアップが行われます。トレーニング内容の変更が必要になった場合、人の声でナレーションをしているとその都度撮り直しをしなくてはなりません。これでは口頭で説明をするのと労力があまり変わりません。どうにか楽にナレーションが出来ないかいろいろ探しました。

辿り着いたのは、打ち込んだテキストを読み上げてくれる「合成音声ソフト」です。

 

目次

  1. 合成音声について

  2. 提供方法とユーザーの理解度

  3. 具体的な用途

  4. 実際の見え方

 

 

合成音声について

合成音声って何?

合成音声とは、簡単に言ってしまえばテキストを人間のように読み上げてくれるものです。
皆さんに身近なものといえば、スマホについているアシスタント機能や、動画投稿サイトでよく見かける「ゆっくり実況/解説」等で聞こえる、あの声(ゆっくりボイス)も合成音声です。

しかし、アシスタント機能は特定の企業が使うものというイメージで、ゆっくりボイスは機械感が強く、好みが分かれるものでもあります。

ナレーション動画×合成音声

最近の合成音声は非常に高度に進化しています!
こちらをお聞きください。


このように人の声と区別をつけるのが難しい程となっています。
落ち着いた声で聞き取りやすく、ナレーションにぴったりです。

メリット

マニュアル等を動画化し、ナレーションを合成音声に任せるメリットとして「撮り直しが楽」というのがあります。
情報の更新があった際に人の声でナレーションをしていると、撮影時間の確保と編集の両方が必要になりますが、合成音声なら編集だけで済ませることが可能です。

また、単純に動画化することで文字の情報より分かりやすくなります。「長い文章が読めない、読むのが苦痛」という人は一定数いますよね。ここ数年で動画コンテンツが発展したのもあり、文字を読むのが辛い人は増えてきているのではないでしょうか。
そのような人向けにも、マニュアルの動画化は役立ちます。

 

 

コンテンツ作成者の労力/ユーザーの考え

提供方法によって、コンテンツ作成者の労力とユーザーの考えは異なります。
で確認してみましょう。

提供方法

コンテンツ作成者

ユーザー

マニュアル

  • 作成コストが低い

  • 読むのが非常に大変

オンライン
トレーニング

  • 情報の再現性が低い

  • 時間が取られる

  • 説明できる人が限られるケースが多い

  • 時間が取られる

  • ペースが合わせやすい

動画

  • 撮影できる人が限られるケースが多い

  • アップデートの度に取り直しの可能性有り

  • 学習コストが低い

  • 実際の動きを確認しながら学べる

  • 好きな時間、場所で見れる

合成音声動画

  • 情報の再現性が高い

  • メンテナンスが楽

  • 見るのが楽

  • 実際の動きを確認しながら学べる

  • 好きな時間、場所で見れる

合成音声動画は、オンライントレーニング時に流すとその場で質問が取れます。
テキストマニュアルと同じページに載せると、検索性の確保ができたり、インラインコメント※1で動画内容に関する質問ができたりします。

※1…Atlassian製品であるConfluenceの機能

 

 

具体的な用途

オンボーディングを動画化

video onboarding
多くの企業は新入社員など新しく企業に入った人に対して、元々所属していた人がオンボーディングを実施し説明をする、ということを行っているかと思います。
ですが、そこには「オンボーディング」という予定のためにスケジュールをお互いに合わせる手間が発生しています。

オンボーディングを動画で用意すれば、説明を受ける側は、いつでも、どこでも、何度でも学ぶことが可能になります。本来説明をしなければならなかった人にも時間的余裕が生まれ、業務効率が上がるはずです。

動画視聴をタスクで管理すれば、誰がどの動画を見終えたかの管理も容易になります。

属人化したトレーニングの解消

特定の誰かが毎回行わなければならないようなトレーニングも、動画化で解決しましょう。

イントロでも少し触れましたが、属人化が起きると「その人が説明できない時にトレーニング自体が行えない」という状況になってしまいます。
事前に動画としてトレーニング内容を残しておけば、特定の人に頼りきりの状況を無くすことが可能です。

更新が必要な動画

同じ情報を複数箇所に載せていて、情報の更新があった際に全て書き直し……。
動画なら、このような状況にも対応できます。

動画ファイルをアップロードサイトやクラウドストレージ等、どこか一箇所に保存をし、情報を載せたい場所には保存先のリンクをコピー&ペーストで共有する。
こうすることで、情報更新作業を保存した動画の差し替えだけで済ますことが可能です。

 

 

実際の見え方

動画

実際にどんな感じで動画が出来上がるかが分かる試作動画を用意しました。こちらを御覧ください。
※動画を制作した後にブログを執筆しているため若干内容が合っていない部分があります。


作り方次第では非常にユニークなマニュアルも実現可能だと思います。

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動画をConfluenceにGoogleドライブ/Vimeo/mp4で貼った場合、このように見えます。

 

それぞれのメリットは以下の通りです。

Googleドライブ/Vimeo

mp4

  • 視聴側で画質設定が可能

  • PIP/ピクチャ・イン・ピクチャ(画面上に小さく動画を表示できる機能)が使える

  • 元ファイルに飛べば簡単に共有、ダウンロード可能

  • 前後10秒スキップ機能が使える

  • ワンクリックでダウンロード可能

  • リンク名表示が無いため上下の幅が少ない

GoogleドライブとVimeoにあまり差は無いように見えるので、普段利用しているサービスを選ぶことができます。

 

 

まとめ

最近の合成音声技術は、ビジネスシーンにも違和感無く溶け込める程に進化しています。
私達もより良い活用方法が無いか模索中ではありますが、現時点で判明している合成音声ナレーションの魅力が伝えられていたら幸いです。